在京テレビ局が進める東京タワーから東京スカイツリーへの電波塔移転で、受信障害件数が予想を上回り、予定していた5月末までの移転が危うくなっている。局側は試験放送を拡大して“あぶり出し”に懸命だが、20、21両日の週末には4千件の要対策世帯が新たに判明、「翌週また数字が増えたら延期せざるを得ない」との声も。延期は対策費増など影響が大きく、局幹部からは「日本人は最後に力を出せるはず」と、半ば“神頼み”の発言も出ている。(織田淳嗣) NHKと民放5局は昨年12月末から、電波塔を一時的にスカイツリーに切り替える試験放送を実施。コールセンターには22日までに約29万件の問い合わせがあり、累計10万2175件の要対策世帯が判明した。局側によると、判明分の7割が対策済みか、工事予定が決まったという。 TBSの井川泉執行役員は24日の会見で「あぶり出しのピークは越えた」と説明した。しかし、直前の週末2日