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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/ikedanobuo (71)

  • ベンサム対ヒューム - 池田信夫 blog

    Mankiwの推薦するDavid Brooksのエッセイ。新古典派の元祖であるベンサムは、人間の幸福を数量化して計算を行なうことによって中央集権的な政府が社会を完璧に管理できると考えていた。If you put Mr. Bentham in charge of the government, he’d proceed with confidence. If you told him to solve a complicated issue like the global-warming problem, he’d gather the smartest people in the country and he’d figure out how to expand wind, biomass, solar and geothermal sources to reduce CO2 emissi

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    elm200 2009/10/08
    世界はわれわれが素朴に想像するより何億倍も複雑なのです。言語という抽象化機能がわれわれに「世界を理解し操作しうる」という幻想を与えているだけなのです。
  • 「東アジア共同体」という幻想 - 池田信夫 blog

    鳩山氏のNYT論文は、予想どおりアメリカの専門家に酷評されている。オバマ政権は、(鳩山氏の)論文にある反グローバリゼーション、反アメリカ主義を相手にしないだろう。それだけでなく、この論文は、米政府内の日担当者が『日を対アジア政策の中心に据える』といい続けるのを難しくするし、G7の首脳も誰一人として、彼の極端な論理に同意しないだろう。中国が世界最大の対米輸出国になった時代に、グローバリゼーションを否定して「東アジア共同体」なるものを提唱する発想は信じられない。これもどうせ政権についたら修正するリップサービスだろうが、鳩山家に代々受け継がれている「反米のDNA」もあるのかもしれない。 鳩山一郎はハト派ではなく、自民党の「右派」の源流の一つである。岸信介ほど過激な国家社会主義者ではなかったが、ロンドン海軍軍縮条約を「統帥権干犯」だと攻撃し、これがのちにGHQにとがめられて公職を追放された。

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    elm200 2009/08/30
    東アジア共同体を作る=中華人民共和国に日本が加盟する、なんだけどな・・・。http://d.hatena.ne.jp/elm200/20090829/1251517142
  • ネット選挙を「解禁」した自民党 - 池田信夫 blog

    「野党化」した自民党が元気だ。麻生氏は野党党首のほうが似合っているし、民主党に対するネガティブ・キャンペーンもおもしろい。出色なのは、YouTubeにも出ているネットCMだ。特に注目されるのは、最新作の「ラーメン篇」の日付が8/21と自民党の公式サイトに掲載されている点だ。公選法では、公示後のウェブサイトの更新は公選法で禁止されてるんじゃなかったっけ? 自民党の広報によれば、「政党の通常の政策、政治活動で、問題ない。候補者の名前は出さないよう、十分気を付けている」という。これは正しい。私も先週のASCII.jpのコラムで書いたように、何が公選法にいう「選挙運動のための文書図画の頒布」にあたるかは法的な定義がない。自民党のいうように政党の広報活動は「選挙運動」ではないという解釈も成立するし、ウェブサイトの更新は何も「頒布」していないという解釈も可能だ。 最大の問題は、すべてのウェブサイト

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    elm200 2009/08/25
    これは表現の自由の問題なんだよ。憲法問題だ。
  • Fading Japan - 池田信夫 blog

    今週のNewsweekのアジア版のカバーストーリーは、また「だめな日」。しかも民主党政権はそれをさらにだめにするだろうというご託宣だ。DPJ leader Yukio Hatoyama has denounced the global free-market consensus, of which Japan was once a happy member, blaming "globalism" and "U.S.-led free-market fundamentalism" for the current crisis. His vision amounts to a retreat inward, beefing up "fraternity" at home with a stronger welfare state [...] the DPJ manifesto did no

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    elm200 2009/08/20
    「中国の傍の小国」は韓国にしろベトナムにしろ、歴史的に相当中国にひどい目にあっているんですがね。
  • 「成長戦略」についての混乱 - 池田信夫 blog

    先日、ある記者に「自民党が急に『成長戦略』をいいはじめたのは池田さんの影響じゃないんですか?」ときかれた。たしかに7月28日の記事で「民主党は分配の話ばかりで、その原資をどうやって大きくするのかという話がない」と指摘し、「自民党が成長戦略を打ち出せば、勝ち目もあるかもしれない」と書いたら、その3日後に自民党が「成長戦略」をマニフェストのトップに掲げ、麻生首相が同じようなことをいいだしたのには驚いた。 まぁ偶然だろうが、当ブログには衆議院からのアクセスも多い。議員秘書のみなさんは真剣に勉強しているので、少し教科書的なおさらいをしておくと、成長率を高める方法として、次の3つが考えられる:財政政策:政府支出の追加によってGDPを増やす ターゲティング政策:特定の産業を政府が助成する 規制改革:競争を促進して市場を拡大するこのうち1は短期の景気対策で、確実にGDPは上がるが効果は一時的なので

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    elm200 2009/08/19
    民主党の肩を持つわけじゃないが、高速道路の無料化は交通インフラの整備、子供手当は子供の数を増やして将来の労働人口を確保する成長戦略と考えられないこともない。規制緩和ほど費用対効果はよくないだろうが。
  • 年功序列は戦時経済で生まれた - 池田信夫 blog

    大蔵省も厳密な年次順にはなっていないが、内務省はバラバラである。もちろん大きくいえば次第に年次が若くなっているが、これはどんな職場でもあることで、少なくとも年次の順に次官に就任するという現在のような慣行は戦前はなかったようだ。 「年功」という言葉を賃金制度について初めて使ったのは、氏原正治郎と藤田若雄の1951年の調査である。これは京浜工業地帯の大工場についてのもので、おおむね入社年次によって昇進と賃金が決まっていた。これは職工の「身分」に対応しており、たとえば二等工手は三等工手として3年以上実績のある者から選抜する、といった形で昇進したためである。氏原・藤田はこの慣行の起源を「親方制」の徒弟制度に求めている。経験年数による序列は1890年代から記録に残っているが、これは結果としての年功制であり、年次による管理が行なわれていたわけではない。 野村正實『日的雇用慣行』によれば、厳密な年

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    elm200 2009/08/17
    学校で「先輩」「後輩」という言葉の使用を禁止するといいかも。あと高校以降を単位制にして学年を廃止するとかね。/昔、大企業で働いていたとき「同期」という言葉になじめなかったなあ・・・。
  • 教育改革はなぜ失敗するのか - 池田信夫 blog

    のサービス産業の効率が低いことは周知の事実だが、教育サービス(特に高等教育)はその中でも最低の部類だろう。私立大学の過半数が定員割れで、中国人留学生で定員を埋めている状態だ。一時、文科省が「大学院重点化」によって乱造した大学院大学も、ほとんどが定員割れで「学歴ロンダリング」の温床になっている。 こういう現状に対して何度も改革が試みられたが、状況は改善されていない。その根的な原因は、企業システムにある。拙著(第5章)でも書いたように、日の企業のガバナンスは資主義の原則である所有権(ownership)による支配ではなく、長期的関係にもとづいた会員権(membership)による支配だから、大事なのは組織に忠実で協調性の高いことで、専門的技能は必要ないのだ。 前にも書いたように、日の大学はシグナリングの装置だから、その役割は入試のとき終わっている。重要なのは「東大卒」の学歴では

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    elm200 2009/08/16
    英米型の経済に取り囲まれている状況で、日本型の経済を死守する方法はあるだろうか?それを必死に考えて、どうしても見つからなかったら、英米型に転換するしかないと言えるはずだ。
  • 戦後世界経済史 - 池田信夫 blog

    書は、自由と平等のトレードオフを軸にして、戦後の世界経済を概観したものだ。平等という言葉には曖昧さが含まれており、著者も指摘するように「法の下の平等」という意味での機会均等は近代社会の絶対条件だが、みんなの所得を同じにする結果の平等は、しばしば自由を侵害し、貧困をもたらす。ところが著者もいうように、「平等」への情熱は一般に「自由」へのそれよりもはるかに強い。すでに手にした自由の価値は容易には理解されないが、平等の利益は多くの人々によってただちに感得される。自由の擁護とは異なり、平等の利益を享受するには努力を必要としない。平等を味わうには、「ただ生きていさえすればよい」(トクヴィル)のである。分配の平等を求める感情が合理的な計算より強いことは、行動経済学の実験でも確かめられている。これは進化の過程で「古い脳」に埋め込まれた能なので、文化の違いにかかわらず見られる。それが市場経済の基礎にあ

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    elm200 2009/08/15
    過度の「結果の平等」の追求がもたらす弊害を理解し、それを防ごうとするには、高度の社会的成熟が必要だ。日本がそこに達するまで、まだ長い道のりである。
  • 「内需拡大」についての誤解 - 池田信夫 blog

    池尾・池田で「外需主導を脱却して内需を拡大する必要がある」と書いたとき、一つ心配があった。これを前川リポートと同一視されると、あのときのように内需拡大が「公共投資の拡大」と誤解されるおそれがあったからだ。その懸念は、残念ながら現実になってしまった。民主党のマニフェストは「成長戦略」についての修正で、子ども手当、高校無償化、高速道路無料化、暫定税率廃止などの政策により、家計の可処分所得を増やし、消費を拡大します。それによって日の経済を内需主導型へ転換し、安定した経済成長を実現します。と書いているが、これは誤りである。このような「内需」の財源はすべて税か国債であり、所得再分配にすぎない。たとえば子供手当をもらう家庭の可処分所得の増加は、配偶者控除や扶養控除を減らされる子供のない家庭の可処分所得の減少で相殺されるので、ネットの消費は増えない。 成長戦略とは、みんなの党だけが正しく認識してい

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    elm200 2009/08/12
    「みんなの党」という名前がダメだ。もうこれだけでこの党の命運は決まった気がする。この厳しい時代を乗り切ろうという決意が微塵も感じられない。
  • 日本企業はなぜ敗れたのか - 池田信夫 blog

    竹森氏のを読んで、なぜこんなに現状認識が違うのか考えたが、ふと思い当たった。彼が、かつてリフレ派として「不況期に構造改革をするのはバカだ」という論陣を張っていたのは、日経済の「構造」に問題がないと思っているからなのか。90年代以降の「失われた20年」は超長期の景気循環で、その原因はマネタリーなものだから、金融政策を適切に運営すれば日経済の成長は回復する――という趣旨のことを彼は何度か書いている。 率直にいって、これは認識不足といわざるをえない。長期停滞の最大の原因は、TFP上昇率の低下によって潜在成長率が低下したことだ。生産性の低下は80年代から始まっていたが、バブルによって隠れていた。90年代のバブル崩壊によって、それが顕在化しただけなのだ。これはHayashi-Prescottのような一部門モデルではわからない、戦略産業であるIT部門で起こった構造的な変化である。 その分水嶺

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    elm200 2009/08/12
    とにかく日本の製造業の競争力がどんどん失われてきているのは事実。アジアに住んでいれば一目瞭然なんだが、日本在住日本人には理解できないひとがいるようだ。
  • 年功序列の起源 - 池田信夫 blog

    城繁幸氏のブログに、台湾のメディアに日の年功序列が理解できなかったという話が出ている。年功序列は儒教の「長幼の序」の影響だと思っている人が多いが、違うのだ。儒教の場である中国にも台湾にも、年功序列はない。中国の科挙は、基的に試験だけで昇進を決めるので、10年以上受験勉強して中年になってから合格する人も多かったから、年齢で人事を決めることは不可能だった。韓国には日以上にきびしい年功序列があるらしいが、日のように入社の年次ではなく年齢による序列だという。 では日の年功序列は、どこから生まれたのだろうか。笠谷和比古氏によれば、徳川幕府にも年功序列はなかったという。武家の序列の基準は石高だったが、幕末には財政が苦しくなり、管理能力の高い下級武士が昇進するようになった。たとえば勘定奉行として日米修好条約を結んだ川路聖謨の家は「御家人株」を買って武士になった町人だった。勝海舟の家も、無役

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    elm200 2009/08/04
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  • 何も破壊しない日本が破壊される - 池田信夫 blog

    最近ブログ界では日に見切りをつける話が流行しているが、Economist誌も日には匙を投げたようだ(要約はいつもの通り適当):日はながく業界を守る「護送船団行政」を続けてきたが、今回も史上最大のバラマキによってそれを続けようとしている。欧米諸国でも似たような政策は行なわれているが、それは例外であり、きびしい批判にさらされている。しかし日では、税金を「ゾンビ企業」に資注入することが当たり前のように受け入れられている。 これはきわめて有害である。日には、利益の出ない会社が多すぎる。たとえば携帯電話メーカーは8社もあり、そのほとんどは赤字だ。こういう企業は自分の首をしめているだけでなく、貴重な資と人材を浪費しているのだ。おかげで日企業のROEはアメリカの半分しかない。 この大不況にあっても、日企業の廃業率は英米の半分しかなく、倒産は15%しか増えないと予想されている。欧州で

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    elm200 2009/06/20
    その通り。いまのまま行けば破滅は間違いない。もちろん、いま全力で回避行動をとればまだ間に合うし、実際それを期待して、池田さんが全力で煽っているわけですね。
  • 政治案件 - 池田信夫 blog

    郵政の障害者特例を悪用した事件は、厚生労働省の局長が逮捕される異例の事態に発展した。この事実関係には疑問も多いのでコメントは控えるが、「政治案件」という言葉にはピンと来た。私も似たような事件に巻き込まれた経験があるからだ。これについては当時、朝日新聞(2004/1/24)が社会面トップで報じた。経済産業研究所(岡松壯三郎理事長)が、個人情報保護法案に反対するアピールの賛同者を募ったとして、幹部研究員を懲戒処分(戒告)したことがわかった。同省から「処分方針」の報告を求められた同研究所が新たに明文規定を作り、さかのぼって適用、処分した。処分を受けたのは池田信夫・上席研究員(50)。処分は昨年6月にあり、理事長や所長も管理責任を問われて訓告、副所長も厳重注意とされた。 同省や研究所によると、池田研究員は昨年4月初め、同研究所の研究員のほか政府関係者や大学教員、メディア関係者20人が参加する

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    elm200 2009/06/16
    日本の霞ヶ関と中国の共産党は瓜二つですよ。共通するのは議会は飾り物だということです。中国のほうが共産党の優越的地位を公式に認めている分、まだ正直かもしれない(笑)。
  • 民主党のとるべき政策 - 池田信夫 blog

    自民党は、ますます政権末期の様相を呈してきた。民主党が相対第一党になることが確実になった今、その支離滅裂なマニフェストをまじめに批判するときが来たようだ。WSJでRichard Katzはこう書いている:A major cause of anemic consumer spending is the drop in real wages by 7% from 2001 through 2008. A major factor in the wage slide is the rise of "irregular workers" who now comprise a third of the workforce and are typically paid lower hourly wages even when they do the same job as regular worker

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    elm200 2009/06/16
    とうぜん民主党に労働市場の流動化を促進する意思はありませんね。というわけで、日本経済の低迷は続くでしょう。
  • 完全網羅 起業成功マニュアル - 池田信夫 blog

    原著は、起業のハウツーのベストセラー。著者ガイ・カワサキは日系2世で、元アップルの「エバンジェリスト」だ。10年ぐらい前に国際会議で会ったことがあるが、「パワーポイントの枚数と話の内容は反比例する」という「ガイ・カワサキの法則」を提唱し、スライドなしで話していた。書にもそういう実用的なアドバイスがたくさん出ている。 ただ主要部分は、すでに有望な技術やビジネスモデルをもっている起業家がベンチャー・キャピタルからいかにして出資を引き出して会社を設立するかというノウハウなので、これから会社を起こそうと夢見ているサラリーマンには役に立たない。またシリコンバレーに固有のビジネス習慣にかなりページが割かれているので、そのまま日では応用できない。むしろ書から伝わってくるのは、ベンチャーが金もうけの手段というより、大企業に反抗して自分の夢を実現するカルチャーだということだ。 原題が"The A

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    elm200 2009/06/10
    確かに大企業の暮らしにうんざりしたひとが自分のやりたいことをやるためにベンチャーを始める傾向はあるよね。このまえ会ったスタートアップの欧米人も同じことを言っていた。
  • 梅田望夫氏の開き直り - 池田信夫 blog

    梅田氏のインタビューが、あちこちで話題になっている。私が一番ひっかかったのは、次の部分だ:ただ、素晴らしい能力の増幅器たるネットが、サブカルチャー領域以外ではほとんど使わ[れ]ない、“上の人”が隠れて表に出てこない、という日の現実に対して残念だという思いはあります。そういうところは英語圏との違いがものすごく大きく、僕の目にはそこがクローズアップされて見えてしまうんです。この「残念」な状況を作り出した大きな原因は、はてなである。梅田氏が「バカなコメントが多い」といったように、匿名による悪罵が「上の人」を萎縮させて、日のウェブのレベルを下げているのだ。その結果、アメリカのブログは著名人が既存メディアの枠を超えてリアルタイムで議論する場になり、大手メディアに対抗する存在になりつつあるのに、彼も嘆くように日のブログはますます劣化している。 私は、これは「日文化」だとは思わない。それは戦

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    elm200 2009/06/04
    個人的な印象にすぎないけど、最近とみにはてブコメントの質が劣化しているように感じる。あまりにおかしいコメントは非表示にするなどの規制が必要な時期にさしかかっているのかもしれない。
  • 「中国化」する日本? - 池田信夫 blog

    先日、CSの番組に出演したとき、キャスターの葉千栄氏がしきりに「日はどうなってるんですか」と心配していた。上海総合指数は今年に入って4割以上も上がり、「リーマン前」の水準に戻ったのに、日政治も経済もグダグダの状態がいつまで続くのか・・・ときかれても、こっちがききたいよ。 なぜ中国がこんなに元気で日がだめなのか考えてみると、たぶん中国のほうがグローバル化に慣れているからだと思う。中国には昔も今も主権国家がなく、(主観的には)世界全体に広がった<帝国>が続いてきたので、狭いコミュニティに支えられないと動けない日人よりグローバル化しやすいのではないか・・・と思っていたら、與那覇潤氏から「中国化論序説」(愛知県立大学文学部論集57号)という論文を送っていただいた。 與那覇氏によれば、こうした中国の<帝国>的構造は宋代からのもので、中国のほうが西欧よりはるかに早くから農村共同体を超えて

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    elm200 2009/05/22
    中間集団がないという意味ではアメリカも同じ。実は、中国とアメリカは、人々が原子的に社会を流動し、ときどきラジカルな変化が起こるという点でよく似ている。
  • 「勤勉革命」を超えて - 池田信夫 blog

    この不況で問われているのは、日人の働き方だと思う。日企業が戦後の一時期、成功を収めた一つの原因は、農村共同体が解体したあと、その行動様式を会社に持ち込んでコミュニティを再構築したことにある。その労働倫理の原型は明治期より古く、江戸時代に市場経済が農村に浸透してきたころに始まるといわれる。速水融氏は、これを産業革命(industrial revolution)をもじって勤勉革命(industrious revolution)とよんだ。 イギリスの産業革命では、市場経済によって農村が工業化され、資集約的な産業が発達したのに対して、日では同じころ逆に市場が農村に取り込まれ、品質の高い農産物をつくる労働集約的な農業が発達した。二毛作や棚田のように限られた農地で最大限に収量を上げる技術が発達し、長時間労働が日常化した。そのエネルギーになったのは、農村の中で時間と空間を共有し、家族や同胞のた

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    elm200 2009/05/10
    「共同作業に喜びを見出すモチベーション」コンビニで嬉々として働くバイトの店員とか、日本人って働くこと自体に喜びを見出してるのかも。でも経営者を甘やかしブラック企業が絶えない原因にもなる。
  • 大失業 減給危機 - 池田信夫 blog

    非正社員をあわれんでいた時期は終わり、これからは正社員のクビが飛ぶ、と来週発売の週刊ダイヤモンドは危機感をあおっている。関連産業の裾野の広い輸出産業の減産が下請けや地元企業などに及ぶ「負の乗数効果」が予想以上に大きく、3月の倒産件数は1537件と、6年ぶりに1500件を上回った。 「派遣切り」は3月末で一段落し、これからは正社員の雇用調整が格化する。労働保持に補助金を出す「雇用調整助成金」の支給対象は、昨年2月にはわずか1269人だったが、今年3月には238万人と2000倍になった。これが失業予備軍だとすると、失業者数は過去最悪の350万人を超えるおそれが強い。この時期に日雇い派遣を禁止するのは非常識だ。改正労働者派遣法の実施は延期すべきである。 失業保険や生活保護は、セーフティネットとしてきわめて不十分だ。重要なのは所得の再分配ではなく、転職の機会を広げることである。しかし日の労

    elm200
    elm200 2009/05/10
    コメント欄の池田さんの発言に注目。「日本などの『東アジアの奇蹟』の挫折も、結局は(社会主義の失敗と)同じことを散文的に示しているのかもしれない」
  • キンドルDX - 池田信夫 blog

    アマゾンのキンドルの大型版が発売された。これはもしかすると、絶滅危惧種の活字メディアを救うかもしれない。それなのに、日ではハードウェアもコンテンツも入手できない。他の電機メーカーもこういう商品をつくれない。もう日はだめなのか・・・

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    elm200 2009/05/08
    要するに日本は技術力があっても、権利者の交渉がうまくいかないから、ビジネスモデルが構築できないということだよね。イノベーションが起こらない国になっちゃったね、日本。