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ブックマーク / 0xcc.net (12)

  • いやなブログ - RAII と setjmp/longjmp

    RAII と setjmp/longjmp C++ には RAII (Resource Acquisition Is Initialization) というイディオムがあります。これはリソースの開放を確実に行うためのテクニックとして C++ のプログラムで広く用いられています。しかし、RAII も setjmp/longjmp という落とし穴があります。 RAIIの基 次のプログラムはメモリリークを起こします。 #include <string> using namespace std; int main() { string *p = new string; return 0; } このプログラムをビルドして valgrind でテストすると次のようなエラーメッセージが表示されます。4バイトのメモリリークが検出されました。 % g++ test.cc % valgrind ./a.ou

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    embedded 2014/02/20
    C++「物凄い勢いで RAII と setjmp/longjmpの落とし穴にはまるプログラマのムービー」
  • Doug Lea の malloc (dlmalloc) - bkブログ

    Doug Lea の malloc (dlmalloc) 小さなオブジェクトを大量に new しまくるプログラムを C++ で書いたところ、処理時間の多くが malloc() に費やされていることがわかりました。このような場合、自前でメモリ管理を行って最適化するという方法がありますが、なかなか大変です。 そこで、安易に高速な malloc に置き換えてみようということで、 Doug Lea の malloc (通称 dlmalloc) の最新版を試してみました。 dlmalloc の使い方 dlmalloc は 1ファイルをダウンロードしてビルドすれば使えます。次のように実行すると共有ライブラリ libdlmalloc.so を作れます。現時点でのバージョンは 2.8.3 でした。 % wget ftp://g.oswego.edu/pub/misc/malloc.c % gcc -O2

  • 子プロセスに LD_PRELOAD を継承させない - bkブログ

    子プロセスに LD_PRELOAD を継承させない Linux で LD_PRELOAD 環境変数を使うと共有オブジェクト (共有ライブラリ) のプリロードを行うことができます。通常、LD_PRELOAD が設定されている間は、あるプロセスから呼んだ子プロセスも同様にプリロードを行いますが、場合によっては子プロセスにはプリロードさせたくないときもあります。 たとえば、make に対して foo.so をプリロードさせるつもりで、 LD_PRELOAD=./foo.so make と実行すると、make が呼び出すあらゆるコマンドも foo.so をプリロードします。 その結果、gcc や gcc の呼び出すプログラム cc1, as, collect2, ld まで foo.so をプリロードします。 foo.so が make の挙動を変えることのみを目的としていた場合、 gcc まで影

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    embedded 2012/12/20
    LD_PRELOADの応用技いろいろ。「LD_PRELOAD 環境変数にはスペース区切りで複数の共有オブジェクトを指定できます。」
  • 普通のやつらの下を行け: assert_caller() - bkブログ

    普通のやつらの下を行け: assert_caller() 以前に、低レベルプログラミングを愛好する知人が「普通のやつらの下を行け」を口癖にしていました。当時は何を言っているのかと聞き流していましたが、自分も最近になってようやく低レベルプログラミングのおもしろさがわかってきました。今回は「普通のやつらの下を行け」企画の第一弾として assert_caller() なるものを作ってみたいと思います。 assert_caller() とは assert_caller() とは、特定の関数からの関数呼び出しだけを通すためのアサーションです。たとえば、次のように foo() の先頭で assert_caller(main) と書いた場合、 foo() は main() からしか呼び出せなくなります。他の関数から foo() を呼び出した場合はエラーメッセージとともに異常終了します。 void foo

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    embedded 2012/12/12
    「assert_caller() とは、特定の関数からの関数呼び出しだけを通すためのアサーションです。」
  • 普通のやつらの下を行け: BFDでデバッグ情報の取得 - bkブログ

    普通のやつらの下を行け: BFDでデバッグ情報の取得 gcc に -g オプションを与えるとデバッグ情報をバイナリに埋め込むことができます。この情報は通常 gdb などのデバッガによって利用されますが、普通のプログラムでも利用できれば何かおもしろいことができるかもしれません。 普通のやつらの下を行けの第4回として、今回は BFD (libbfd) を用いてデバッグ情報を取得する方法を取り上げたいと思います。 BFD とは BFD (Binary File Descriptor library) は各種バイナリフォーマットに対して低レベルな操作を行うためのライブラリです。 GNU binutils に含まれています。Debian GNU/Linux なら次のコマンドでインストールできます。 % sudo apt-get install binutils-dev ここでは BFD の bfd_

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    embedded 2012/12/02
    「BFD の bfd_find_nearest_line を用いてファイル名と行番号を取得するプログラムを作ってみます。」
  • いやなブログ: gdb の gcore コマンドを使う

    gdb の gcore コマンドを使う デバッガの理論と実装を読んで以来、デバッガをもっと活用しようという意欲がわいてきました。そこで、gdb について調べていると、 gcore (generate-core-file) というコマンドを見つけました。 gcore は実行中のプロセスの core を生成する gdb のコマンドです。通常、 core ファイルはプログラムが異常終了したときにカーネルによって生成されますが、gdb の gcore コマンドを使えば実行中のプロセスを終了させることなく core ファイルを生成できます。 gcore コマンドは次のように使います。 % gdb (gdb) attach PID (gdb) gcore core (gdb) detach まず attach コマンドで PID を指定して実行中のプロセスにアタッチします (gdb -p PID で起

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    embedded 2012/11/30
    「gdb の gcore コマンドを使えば実行中のプロセスを終了させることなく core ファイルを生成できます。」
  • 普通のやつらの下を行け: C でバックトレース表示 - bkブログ

    普通のやつらの下を行け: C でバックトレース表示 普通のやつらの下を行けの第2回として、今回は glibc の関数を使って C でバックトレース (スタックトレース) の表示を行ってみます。 バックトレースとは バックトレースとは、大ざっぱに言うと、現在の関数に至るまでの道筋です。たとえば、次の Ruby プログラムを実行すると、 1 / 0 の行で例外が発生して、バックトレースの表示とともにプログラムは異常終了します。 def foo 1 / 0 end def main foo end main この例では main から foo を呼び foo の中の 1 / 0 の部分で例外が発生しています。 % ruby divide-by-zero.rb divide-by-zero.rb:2:in `/': divided by 0 (ZeroDivisionError) from div

  • gdb tips - bkブログ

    gdb tips gdb を使う上で便利な tips を紹介します。基的な使い方をマスターしている人向けです。 .gdbinit の設定 ホームディレクトリに .gdbinit を置いておくと、gdb の起動の際に読み込まれます。私の場合は次のような設定をしています。 set history save on set history size 10000 set history filename ~/.gdb_history set print pretty on set print static-members off set charset ASCII set history から始まる最初の 3行は履歴に関する設定です。それぞれ、 gdb のコマンドラインの履歴をファイルに保存する、保存する行は最大 10000 行、ファイル名は ~/.gdb_history 、という意味になります。

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    embedded 2007/05/08
  • いやなブログ: Linux の共有ライブラリを作るとき PIC でコンパイルするのはなぜか

    Linux の共有ライブラリを作るとき PIC でコンパイルするのはなぜか 通常、Linux の共有ライブラリを作るときは各 .c ファイルを PIC (Position Independent Code) となるようコンパイルします。しかし、実は PIC でコンパイルしなくても共有ライブラリは作れます。それでは PIC にする意味はあるのでしょうか。 さっそく実験してみます。 int func () { printf(""); printf(""); printf(""); } PIC でコンパイルするには gcc に -fpic または -fPIC を渡します。-fpic の方が小さく高速なコードを生成する可能性がありますが、プロセッサによっては -fpic で生成できる GOT (Global Offset Table) のサイズに制限があります。一方、-fPIC はどのプロセッサで

  • setitimer システムコールを使って簡単なプロファイラを作る - bkブログ

    setitimer システムコールを使って簡単なプロファイラを作る setitimer システムコールを使うと一定時間間隔でシグナルを発生させることができます。頻繁にシグナルを発生させて、「シグナルが呼ばれたときにどこにいたか」を記録していけばサンプリング方式のプロファイラを作ることができます。 以下のコードは x86 の Linux を対象とした簡単なプロファイラです。prof_start() では setitimer() を使ってプロファイルをとるための下準備をしています。シグナルハンドラ prof_handler() ではシグナルが呼ばれた時点のコンテキストの情報からプログラムカウンタを取り出し、fwrite() でファイルに書きこんでいます。 LD_PRELOAD するだけで使えるよう、 prof_start() と prof_end() にそれぞれ constructor と d

  • Jockey で Linux のプログラムの実行を記録・再生する - bkブログ

    Jockey で Linux のプログラムの実行を記録・再生する Jockey は Linux のプログラムの実行を記録・再生するツールです。システムコールと一部の CPU命令をフックして実行時の入出力をログに記録することによってプログラムの再生を実現しています。主にデバッグ用途に使います。 インストール Jockey は Debian パッケージになっていないため、ソースコードからビルド・インストールしました。事前に ruby, boost, zlib などをインストールしておく必要があります。 記事を執筆している時点で Jockey の最新版は 0.8.1 です。手元の Debian GNU/Linux の環境ではこのようなパッチを当てる必要がありました。ビルド・インストールは普通に ./configure && make && sudo make install を実行すれば OK

  • statifier で動的リンクの実行ファイルを擬似的に静的リンクにする - bkブログ

    statifier で動的リンクの実行ファイルを擬似的に静的リンクにする statifierは動的リンクされた実行ファイルと共有ライブラリを1つのファイルにまとめるための Linux 用のツールです。動的リンクされた実行ファイルを別のホストにコピーして実行したい、というときなどに使えます。 statifier は現在のところ Debian パッケージになっていないようなので、ソースコードから make && make install します。 % tar zxf statifier-1.6.7.tar.gz % cd statifier-1.6.7 % make % sudo make install 使い方は簡単です。ターゲットの実行ファイルと新しいファイル名をコマンドオプションで指定して statifier を実行するだけで OK です。たとえば /usr/bin/php と共有ライブ

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