約100年前の空冷直列6気筒エンジンを修復して行われた試験走行(17日、愛知県長久手市のトヨタ博物館で)=柴田永治撮影 愛知県長久手市のトヨタ博物館が、96年前の米国製空冷式ガソリン車を修復し、17日、試験走行に成功した。 19日から始まる企画展で披露される。 20世紀初頭に存在した米国・フランクリン社が、1918年に製造した「フランクリン・シリーズ9」。徹底して軽量化する設計思想で、エンジンはラジエーターを使わない空冷直列6気筒。車体はアルミ、シャシーも木製フレームが使われている。 早稲田大学で研究用に保管され、7年前に同博物館に寄贈された時はシートには大穴、エンジン回りもさび付き、動かなかった。自動車特装・試作メーカー「新明工業」(愛知県豊田市)などが昨年7月から、足りない部品を作るなどして修復。車体を外した状態での試験走行では小気味よいエンジン音を響かせた。ハンドルを握った同社顧問の