石巻市、人口15万割れ 復興に影響も 宮城県内第2の都市・石巻市の人口が15万を割り込んだ。住民基本台帳によると、11月末現在で14万9972人。多くの市民が犠牲になった東日本大震災で1年間に約1万人減少し、その後も人口流出が続く。復興まちづくりへの影響も懸念され、市は対策に乗り出している。 人口のピークは、1市6町で合併した2005年4月の17万1107人。以後、毎年平均で1600人減少し、震災直前の11年2月は16万2822人だった。 ほぼ1年後の12年3月は15万2025人。震災で3176人が死亡し、425人が行方不明になった。被災により住まいや仕事を求め、他自治体に転出した市民も多いとみられる。 震災後の3年9カ月で減少が目立つのは、被害が大きかった沿岸部。牡鹿、北上両地区は1000人以上減り、雄勝は半減した。一方で内陸部の河南地区や商業施設などが集積する蛇田地区は流入が続き