ニコ動や2ちゃんねるをはじめ、なぜ日本のインターネット文化は独自の進化を遂げて来たのか?またその先にはどのような可能性が広がっているのか?アートやゲーム、アニメなどにも通じるこの"日本的"感覚の正体を、宗教観、客観性、情報主義、空間認識、などのキーワードを元に紐解いていく。 ※この記事は『PLANETS vol.8 僕たちは「夜の世界」を生きている』所収の「日本的想像力と『新しい人間性』のゆくえ」の内容を一部見出しを変え転載したものです。 【スピーカー】 ゲーム研究者 井上明人氏 チームラボ株式会社 代表取締役 猪子寿之氏 評論家 宇野常寛氏 批評家 濱野智史氏 ■日本人は"客観的"になれない 宇野(以下、宇):猪子さんはよく「日本的想像力とネットは親和性が高い」と言ってますよね。どうしてそう思うのでしょうか。 猪子(以下、猪):うーん、うまく説明できないかもしれないけど、具体的な