大泉洋が表紙を飾る『ダ・ヴィンチ』5月号で特集されているのは、映像化も相次ぎ今もっとも注目されている小説家・有川浩。故・児玉清も絶賛した彼女の神髄に迫るべく、同誌では6ページにわたるロングインタビューを掲載している。そこから一部を抜粋してご紹介しよう。 「たまたま作家になれたけれども、なれなかったら私はただの社会不適格者です(苦笑)。怠惰だし面倒くさがりだし、アルバイトや派遣で食いつないだ時期もありますが、ぜんぜん仕事もできなかったですし。たぶん、作家だけなんですよ。私が情熱を傾けられて、関わる人たちと一緒に、まがりなりにも利益を生み出せるようなお仕事というのは」 これまで本誌は、何度か有川さんにインタビューしてきた。初の巻頭大特集となる今回は、トリプル映像化達成のタイミング。このあたりで、自作の映像化について話を伺ってみよう。最初の映像化は、ノイタミナ枠で制作されたアニメ『図書館戦争』だ