アップルは最大の商戦である12月のクリスマス商戦に向けて、夏場から少しづつ製品ラインナップを整えていく。その戦略はずっと変わっていない。 【詳細画像または表】 ただし製品ラインナップのフォーメーションは大きく変わっている。現在の主力製品は、言うまでもなくiPhone 6シリーズだ。そのiPhoneを中心に据えて、アプリ、メディア配信、コンシューマ向けクラウドサービスなどを接着剤にしつつ、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、iPodといったデバイスが配置されていく――これがアップルの製品戦略である。 もうだいぶ前の話のようにも感じるが、かつてのアップルはど真ん中に「Mac」が存在していた。しかし残念ながら、Windowsと比較すると市場シェアが小さい。iPhoneがコンシューマ向けデジタル機器の”インフラ”と言えるほどの大成功を収めた今、中心は完全に変わっている。