日経トップリーダー 2011年3月号 仕事ノート（旧）

今月の特集は、「このまま消えてしまうのか？町工場の未来」。中国の台頭、国内市場の縮小で日本のモノ作りは大きな危機に直面していると言われる。これまで通りのやり方で生き残れなくなるのは間違いないのだろう。町工場の“未来”についての特集。 この中に、心に刺さるインタビューがあった♪ 「痛くない注射針」を筆頭に、金型と金属プレス加工を極めた製品を生み出す岡野工業。代表社員、岡野雅行氏のインタビュー。 ー 町工場を取り巻く最近の状況について、どう見ていますか？ 町工場が厳しいなんて言うけど、いつの世の中だって、景気がいい会社と悪い会社は両方あるんだよ。 景気が悪いと嘆いてばかりではしょうがない。日ごろからどれだけ新しい人脈や技術を開拓し、仕事の依頼が来たか。そこで差がついた結果なんだから。 俺から言わせれば、大手メーカーは町工場が作った製品で組み立てだけするようなもの。一から十まで自社で製品を作れる