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第20回電撃小説大賞受賞作 王手桂香取り! 1PAGE
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第20回電撃小説大賞受賞作 王手桂香取り! 1PAGE
※本ページ内の文章は制作中のものです。実際の商品と一部異なる場合があります。 ※実際の作品には挿絵イ... ※本ページ内の文章は制作中のものです。実際の商品と一部異なる場合があります。 ※実際の作品には挿絵イラストが入ります。 『王手桂香取り!』 第一局 開戦は歩の突き捨てから 1 「はい、王手ぇ。もうあんたに勝ち目はないよぉ。潔くここで投了しちゃえばぁ」 僕の対面に座る少年は、吐き捨てるように言って駒を動かした。この相良純一という名の小学三年生は、自分が勝勢になると態度が横着になる。いや、普段から生意気な態度ではあるのだが、将棋の対局になると横柄さが増すのだ。 この横着な態度を改めさせるには、僕が勝利することが最善の方法だと思われるが、悲しいかな、何度対局しても僕はこの少年に勝てなかった。両手では数え切れないくらい負けている。段位で言うと、僕が初段で相良純一は三段。たった二段の差だが、その壁はとてつもなく高かった。 何度やられても、何度苛立つ言葉を投げられても、僕は相良純一に戦いを挑み続ける。