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稲葉京子。歌の花(二七)。愛(かな)しい詩歌・高畑耕治の詩想
出典の2冊の短歌アンソロジーの花束から、個性が心に響いてきた歌人について好きだと感じた歌の花を数首... 出典の2冊の短歌アンソロジーの花束から、個性が心に響いてきた歌人について好きだと感じた歌の花を数首ずつ、私が感じとれた言葉を添えて咲かせています。生涯をかけて歌ったなかからほんの数首ですが、心の歌を香らせる歌人を私は敬愛し、歌の美しい魅力が伝わってほしいと願っています。 出典に従い基本的には生年順です。どちらの出典からとったかは◆印で示します。名前の前●は女性、■は男性です。 ● 稲葉京子(いなば・きょうこ、1933年・昭和8年愛知県生まれ)。 抱かれてこの世の初めに見たる白 花極まりし桜なりしか ◆『槐の傘』1981年・昭和56年 ◎生まれたばかりの赤ん坊の眼差しを桜に想い起こす美しいイメージが広がる歌。上の句の末尾、一文字余白の前の詩句「白」が全体を染め上げています。 調べも美しく、下の句の調べはうねりのように、「hAnAkiwAmARISHI sAkurAnARISHIka」明るい
2013/05/11 リンク