響き合う心96 子どもがピンチのときこそ、親の出番 －次の世代を育てる－ : 正美のまなざし

人間にとって、もっとも大切な価値ある仕事や営みは、次の世代に素晴らしい贈り物を残していくことです。 今の時代、美しい緑や水や空気、また優れた生活用品や便利な発明品などを、同時代の人々のためばかりでなく、後世を生きる人たちに残していくことは、なかなか私たちにできるものではないと思います。けれども、それ以上に意味や価値のある日々の営みは、次世代を生きる子どもたちを、健全に生み育てていくことで、このことを日常の習慣的な心掛けによって、できることだと思います。 長年、子どもの精神科医として働いてきて、しみじみ思い、感じることがあります。 それは、自分が困り苦しんでいるときほど、自分自身の気持ちに寄り添ってくれる親を、子どもは強く強く求めている、ということです。この気持ちや感情は、保育園や幼稚園、そして学校の教師にも求めているものですが、なにより親にこそ、強く求めているのです。 保護者に徹する

[yono]

“私が、世の親たちに第一義的に期待したいことがあります。それは、子どもにとっての「保護者」の役割を全うしていただくことです。けっして「教育者」の真似をするのではありません”