島内景二『源氏物語ものがたり』（新潮選書） : tapkaaraのblog

7月2 島内景二『源氏物語ものがたり』（新潮選書） カテゴリ:書籍感想文 島内景二『源氏物語ものがたり』（新潮選書） 『源氏物語』研究史には大いに関心があっても、『源氏物語』そのものに対してはあの延々と続く読みにくい文体と冗長な色恋譚がどうも苦手で（なんて書くと非国民扱いされかねないよな、笑）、ずっと敬して遠ざけるというスタンスの偏屈者の私にはうってつけの書。 紫式部から藤原定家、一条兼良、三条西実隆、細川幽斎、北村季吟、本居宣長、アーサー・ウェイリーら9人を列伝風に紹介し、わが国における『源氏』の受容史・研究史を辿る。 一条兼良の合理性は現代の古文教科書にも通じるといったユニークな指摘や、三条西実隆の日記『実隆公記』には妻を描いたであろう裸婦図（陰毛まで描いてあるそうな）の落書きがあるなど、興味津々のエピソードも多く、面白いのなんのって！ 本日たまたま一条兼良と季吟の子孫で作曲家の北村季

[haruhiwai18]

"三条西実隆の日記『実隆公記』には妻を描いたであろう裸婦図（陰毛まで描いてあるそうな）の落書きがあるなど、興味津々のエピソードも多く、面白いのなんのって"　→(＊ 三条西先生は、当時最高の知識人です)