Maroon to Blue : なぜ事業活動を行うために信託を使わないか

April 26, 201001:46 カテゴリ頭の整理 なぜ事業活動を行うために信託を使わないか 日本法のもとで、事業をするにあたって使用される主なエンティティとしては、会社と組合があります。 エンティティとしては信託もあるのですが、なぜ使用されないのか考えてみました。特に、アメリカでは事業を行うためのエンティティであるかのような名前のビジネストラストという信託があり、これについて少し調べた上で考えてみました。 1. 組織の柔軟性 事業を行うために信託を使うメリットとしては、組織の柔軟性が挙げられます。会社法と違って、信託約款に定めることによって比較的自由なガバナンス体制を構築することができます。 しかし、現行の会社法の下では、会社のガバナンス体制もかなり自由かつ柔軟な選択が可能とされているので、このメリットは限定的です。 2. 法人税 信託というと、いろいろと法人税法上の特別な取り扱い