着物の文様：謂れや意味・・・その九 | 遊そぞろ

JUGEMテーマ：アート・デザイン 前回は「孔雀」で終わっていました。 まだまだ鳥は沢山があります。 先ずは馴染みの深い「雀」から。 雉と同じく人里近くでないと生息しない様で、不思議な鳥です。 春先は害虫を食べるので益鳥ですが、秋はお米を食べる害鳥に、それが伝統的な「雀追い」や「鳥追い」の風習になりました。 ユーラシア大陸に広く分布していますが、渡り鳥の様に季節的に大移動する事はありません。 近年は農業の機械化も精度が上がり落ち籾が減った事、営巣する隙間だらけの家が少なくなってきた事で数が減少傾向にあります。 市街では烏や猫が天敵、市外になると猛禽類が天敵となる様です。 人間も雀を捕食、伏見稲荷大社の門前町では店頭で焼いているのを見かけます。 こちらは工房所蔵の雀の素描図案です。 ご覧の通り雀は群れて生息する事が多いので一族繁栄や穀物の豊作を意味する吉祥文とされています。 稲穂と一緒に描か