「大反論」に反論（じゃないけど）（内田樹の研究室）

週刊ポストの中吊り広告を見て、びっくりした話は昨日ツイッターに書いた。 「上野千鶴子に内田樹が大反論！」というアオリの効いたタイトルがつけてあるけれども、もちろんこれはポスト編集部の客寄せ「羊頭狗肉」タイトルであって、中身は「大反論」などいうほど気合いの入っていない「いつもの話」である。 その中の上野「おひとりさま」論に直接言及した箇所は以下の通り。 『おひとりさまの老後』には強い違和感を持ちました。あの本の核心は「家族が嫌い」ということをカミングアウトした部分でしょう。「家族に何の愛情も感じてないから、世話になる気もないし、世話をする気もない」と考えている人が現に大量に存在している。でも、その心情は抑圧されていた。上野さんがそれを代弁したことがひろく共感を呼んだのだと思います。でも、ぼくはそれは「それを言っちゃあ、おしまいだよ」という言葉だったと思います。 「ひとりで生きる」ことが可能だ

[suzuki-k]

上野に「無縁社会」問題を聞いてみたい。何が悪いの？と言いそう。

[pollyanna]

順番が逆で、他人と共生するためには、金とかコミュニケーションスキルとかいろんな「先立つもの」が必要とされてるような気がするから、みんなまず「おひとりさま」向けの自己投資に懸命になるんじゃないのかな。

[kobeni_08]

どうなんだろう、それでもDVするような男と結婚するよりは一人で生きていきたいと思うけど。「生きるために結婚しろ」も「死ぬまで一人で生きろ」も極端だとは思う。

[aozora21]

それをしたら幸せになれる人というより、世界の中心に自分を据えて自分がより高められ承認され幸せになるために構築された理論に過ぎないと思ってる。（メタブに続く）

[vialavida]

「フェミニズムは『豊かな時代』の社会理論である。」んなこたねえだろ。俺は男だから何とも言えないけど/あと「社会理論」？直訳はあくまで「女性解放思想」だと俺は思ってたが。学者だったら概念はきちんとｒｙ）

[yotayotaahiru]

【フェミニズムは「豊かな時代」の社会理論である】←微妙!!でも、「『上野千鶴子』が語るフェミニズムは」だとある程度納得できるかも。ただ、上野さん自身がトリッキーなところがあるからなぁ・・

[shino-katsuragi]

「フェミニズムは「豊かな時代」の社会理論である。」そうかぁ。ちょっと棚卸して、考え直してみよう。

[kodaif]

"原理に致命的な瑕疵があるとか、その歴史的使命を終えたとかいうことを申し上げているのではない。それを信奉することによって「生きやすくなる人」と「生きにくくなる人」の比率を私は問題にしているのである。"

[mori99]

私は結果と原因が逆だと感じていたな。科学と技術が社会を変えたが故に、それを信奉することで生きやすくなる人が増えたからフェミニズムが起こったのだと。豊かさよりもシステムの問題だと思う。

[heis101]

「フェミニズムに原理に致命的な瑕疵があるとか、その歴史的使命を終えたとかいうことを申し上げているのではない。それを信奉することによって「生きやすくなる人」と「生きにくくなる人」の比率を問題にしている」

[yutari]

上野氏は、自分の説を曲げたことがあるのだろうか、もし曲げたら彼女の身に何が起きるのだろうか。

[incurable-1]

女は自分の力を卑下し過ぎです。将来を作っているのは女。子供たちに食べさせる物から、生き方の手本から凄い仕事してるんですよ。それを言っちゃお終いですけどね。でも裏方も声を出さなきゃいけない時代？

[solailo]

『長く苦しい努力の末に、豊かな社会的資源をひとりで享受できる立場になれた人は、好きでもない他人と共生する能力など必要などないのだから、そういう人たちが「そんなものは要らない」と言うのは正しい。』

[rAdio]

いわゆる「ポジショントーク」について。

[SHOUICHIRO]

「おひとりさま」と「フェミニズム」は、このエントリの文脈では関係ない。「フェミ」を「個人主義」にしても成り立つ。

[genbara-k]

いちブロガーにすぎませんが、それを信奉することによって生きやすくなる人、のことを忘れずに、話したいもんですな。