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IT業界の給与形態はどうあるべきか - その2
前回の続きです。 前回は時間給の場合、労働者が最小の労力で最大の賃金を得ようとする場合、生産性を下... 前回の続きです。 前回は時間給の場合、労働者が最小の労力で最大の賃金を得ようとする場合、生産性を下げる戦略をとることになる、というお話でした。 賃金という労働者の利益を考えた場合、生産性の向上は労働者にとっては実はどうでもよいことだったりするわけです。 会社やグループといった集団の利益と労働者個人の利益とが相反する状況にあるということを指摘したかったのですが、論点がブレてしまっていましたね。 会社間契約における労働の牛歩戦術 IT業界では今でも派遣業そのもののビジネスモデルを展開している会社が多くあります。 この場合、XXプロジェクトに5人送り込んだ、契約上は一人60万×5人=300万の月間売上、という形になります。 さらに、月間労働時間が超過した場合は残業時間分だけ別途請求するような契約になっていたりします。 要するに頭数と時間で利益が増えるという契約。 これは前回とりあげた労働の牛歩戦