満額、満額、満額! が連呼された今年の春闘。 スズキ、満額回答は2013年以来、10年ぶり! ダイハツ工業、満額回答は06年以来、17年ぶり! 三菱電機、満額回答は記録が残る1974年以降、初めて! 三菱重工業、川崎重工業、IHI、74年以来、49年ぶり! etc.,etc.……。 生中継する記者さんは高揚気味に「満額!」を連呼する一方、スタジオでは「リスキリング(学び直し)とセットじゃなきゃダメ」だの、「中小企業に波及するかが鍵」だのとシビアな意見が相次いだ。 どの報道番組も似たような構成で、中継→スタジオの後に流れるVTRには、「原材料費や光熱費が高騰」「価格転嫁できない」「従業員の生活と家族をなんとか守らなきゃ」「なんとかせねば!」という中小企業の社長さんが映し出された。 選挙公約を投げ捨て、TPP交渉への参加表明 中には、「原材料費・光熱費の高騰、従業員の賃金を上げるどころか会社を