規制の訴訟的起源: 愚の論理

汚職の経済学者、最新刊！ "The Failure of Judges and the Rise of Regulators", by Andrei Shleifer こんにち我々を取り巻く規制は多い。新規雇用、就業時間、雇用関係や組合加入にいたるまで多くの決まりがある。 でも、何でそんなに多くの規制があるのだろう？ 情報の非対称や外部性や独占など、市場の失敗があるときは政府の出番を認めようという考え方がある。 しかし、適切な契約を結ばせたり、私的な秩序によって解決することも可能だ。また、公務員も万能ではなく、贈収賄の恐れもある。 これらの理屈から政府の出る幕はないと思うかもしれない。ただ、実際には多くの規制があることに説明がつかない。 裁判官が万能ならば個々の契約に関して不法行為の成立をその都度確かめることができよう。でも、専門的過ぎる場合は弁護士の言うことを鵜呑みにしてしまうかもしれな

[maturi]

”7章は規制と裁判の比較について。裁判官が事案をよく理解していないと、正しく裁きを下すことはできない。金融契約がまさに典型例。やる気を出させるのは難しいけど偏見はないのが判事、やる気を出させるのは簡単