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大塚英志『偽史としての民俗学』 - heuristic ways
以前、大塚英志『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(2006年)を読んだとき、ラフカディオ... 以前、大塚英志『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲と柳田國男』(2006年)を読んだとき、ラフカディオ・ハーン、柳田國男、折口信夫という3人の「起源の民俗学者」たちが、いずれも「来歴否認」や「血統幻想」、言い換えれば「ファミリーロマンス的不安」を抱えていたことを軸に、大塚氏が「民俗学の起源」の問題に迫ろうとしていることに強い印象を受けたことがあった。 大塚氏が他にも『怪談前後――柳田民俗学と自然主義』(2007年)という本を出していることは知っていたけれども、大塚氏に対する私の関心はむしろ『「彼女たち」の連合赤軍――サブカルチャーと戦後民主主義』や『サブカルチャー文学論』のほうにあり、民俗学的テーマには向かわなかった。 最近になって図書館で、大塚氏の『偽史としての民俗学――柳田國男と異端の思想』(2007年)や『公民の民俗学』(2007年)という本を見つけ、『「捨て子」たちの民俗学』『公民
2012/08/24 リンク