きらら - 空中キャンプ

わたしがもし女性として生まれてきたときのために、親が用意していた名前は「きらら」だった。そのことを知らされたのは、おそらく小学校の四年生くらいだったはずである。びっくりした。自分がもし女の子として生まれてきたら、きららとして生きていかなければならなかったのだ。そんなパラレルワールドをふとのぞいてしまったような気がして、子どものわたしはなんだかずいぶん複雑な心境になったことを覚えている。 「俺はきららなのか」 「よりにもよって、なんできららなんだ」 「ぜったいに名前負けするじゃないか」 きららになった自分は想像がつかなかった。きっと、すごくかわいくなくてはいけない。近くに寄るといい匂いのする女の子でなくてはいけない。自転車のかごにフランスパンを入れて走らなくてはいけない。それもこれも、きららという、あかるく輝く星のような名前に負けないための努力だ。女の子になったわたしは、自分の名前に負けない

[LethalDose]

ぼくのなまえは一回でただしく読まれたことがない。苗字のような名前ってどんなのだろう。

[fuyufuyufuyu]

なんというか、個性はいずれ自分でがんばって獲得するから、スタート地点である名前はふつうにしておいてほしい

[nashi-anchor]

逆もまたしかり。私は名前も名字も平凡で友達の弟が同姓同名とかで（他にも多数）それはそれでコンプレックスでした。今では一周して気に入ってる。必ずフルネームで名乗ります。

[false_alarm]

名前に強い個性を持たせてしまうと、自分でハードルを設定してしまうかも。　

[kennak]

個性はいずれ自分でがんばって獲得するから、スタート地点である名前はふつうにしておいてほしい