冬風夏雷：野球の底力 ／群馬 （毎日新聞） - Yahoo!ニュース

入社して２年。還暦野球企画「球追い人」や、２１日開幕のセンバツに出場する健大高崎、高崎の取材などスポーツ漬けの日々を送っている。 球追い人の取材で、福島県南相馬市から群馬県に避難してきた小柴輝夫さん（７３）に初めて会ったのは１１月下旬だった。福島第１原発事故の影響で古里を追われ、みどり市の市営住宅の一室に妻と２人で生活。「団地生活には慣れなくてね……」と疲れきった様子でつぶやいた。 しかし、野球の話題になると小柴さんの表情は一変して明るくなった。高校球児として甲子園で準優勝した経験、不安を抱えて群馬に移り住んだが古希野球チームに入部し心のよりどころができたこと。そして「野球は私の人生の支え。だから今回の大震災も乗り越えることができた」と力強く話してくれた。 昨春、プロ野球の慈善試合で楽天の嶋基宏選手が語った「見せましょう、野球の底力を」という言葉が印象に残った。当時は「震災直後になぜ

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冬風夏雷：野球の底力　／群馬