【英国】ロイズ銀、政府が保有株を売却：再民営化に一歩踏み出す （NNA） - Yahoo!ニュース

財務相は17日、金融大手ロイズ・バンキング・グループの株式６％を１株当たり75ペンスで売却したと発表した。取引総額は32億ポンド。これにより、政府の出資比率は38.7％から32.7％に低下した。同行は2008年に公的資金注入を受け一部国有化されたが、業績回復を受け再民営化への一歩を踏み出した格好だ。 政府がロイズを国有化した際の購入価格は１株当たり73.6ペンスだった。オズボーン財務相は先に、投資回収に必要な水準は１株当たり61ペンスとしており、今回の売却価格はこれを上回っている。政府は売却益のうち約５億ポンドを公的債務の返済に充てる。 ロイズ株売却は、国有銀の政府保有株を管理する政府の全額出資会社ＵＫファイナンシャル・インベストメンツ（ＵＫＦＩ）が実施した。ＵＫＦＩは今回、機関投資家を対象に約42億８千万株を放出。関係者によると需要は高く、売却は迅速に完了した。幹事行は米メリルリンチ