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リメイク映画『許されざる者』(2013年)李相日監督の描いたもの/ネタバレ感想・解説・批判: レビュー・アン・ローズ
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リメイク映画『許されざる者』(2013年)李相日監督の描いたもの/ネタバレ感想・解説・批判: レビュー・アン・ローズ
この映画の重厚な画作りと、地に足の着いた演出は、見事に人の世の苦悩をスクリーンに定着したものだと... この映画の重厚な画作りと、地に足の着いた演出は、見事に人の世の苦悩をスクリーンに定着したものだと感心した。 この暗い画面は、イーストウッド監督の「黒=闇」の存在感に十分匹敵する力があると思う。 この映像に込められた深く強い情念は、監督李相日の優れた資質が表現されたものだろう。(右:李相日監督)最後の殺陣も迫力があり、北海道の厳しい自然の中で繰り広げられる闘争劇は、リアリティーと力強さを感じた。 そんなドラマの集積として、この映画が語ったのは、貧困ゆえに人を殺す「許されざる者の悔恨」の物語だった。 それは「武士は喰わねど高楊枝」という、プライドに生きる事を義務付けられた侍階級の者であっても、主人公が表したように食い詰めれば金のために人を殺すと語られているだろう。 その武士の悲哀は、賞金稼ぎの元武士・北大路正春にも共通する。 そして同じ武士階級でありながら佐藤浩市演じる警察署長・大石一蔵は、勝