前田遼一の代表復活: 武藤文雄のサッカー講釈

大久保が負傷で代表を辞退したとの事で、前田遼一が久しぶりに代表に復活した。テレビのニュースで、代表チームがオランダ遠征に出発する空港でのおなじみの光景が映されたが、前田１人が揃いではない背広を着ていたのが、印象的だった。 前田はここ数シーズン国内を代表するＦＷの１人である事は間違いなかろう。大柄でしなやかな技巧、しかも敏捷性もある。そして、何より非常に冷静でシュートが巧い。日本人のＦＷで、あれだけの体重（ジュビロ公式によると８０ｋｇ）がありながら、見事なターンができる選手は、ほとんどいない。上背の差があると、空中戦やボールキープ時に不利になるが、位置取りの工夫で相当カバーは可能だ。しかし、体重の差は常に瞬間的な動きで重心を下げる工夫を継続しなければ、接触プレイ時に吹き飛ばされるので、ある意味では上背差以上に過酷なハンディキャップとなる（このあたりは、実際にプレイ経験のある方ならば賛同いただ