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行かなかったんじゃない、行けなかったんだ… : 20代で両親を癌で亡くした僕の想い ~心の宿り木を目指して~
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行かなかったんじゃない、行けなかったんだ… : 20代で両親を癌で亡くした僕の想い ~心の宿り木を目指して~
21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在32歳の男です。 僕の経験や想いを書いています。 死別を経験... 21歳の時に母を29歳の時に父を亡くした現在32歳の男です。 僕の経験や想いを書いています。 死別を経験した僕だからこそ誰かの役に立てるのではないか たくさんの愛情をくれた自慢の両親が生きた証を残したくて書き続けています。 身近で見た癌発見前の体の異変、癌発見、入院、抗がん剤、告知、看病、別れの時、それぞれの死から感じた事など赤裸々に書きます。 読んでくれる方の何かのきっかけになってくれれば嬉しいです。 僕は父に対して 怒りが収まらなかった。 「何でこんなに心配しているのに 信ちゃんは今回も病院に行ってくれなかったの?」 僕は思ったままに 父に想いを告げた。 すると父は 何とも言えない表情で 重い口を開いた。 「行かなかったんじゃない、行けなかったんだ…。」 と元気のない声で 僕に目を合わせるわけでもなく 呟くように言った。 「え…?」 僕の怒りは一気に収まり、 というより父から予想だにも