エントリーの編集
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
『浪子の一生』 矢倉茂雄 - 荻野洋一 映画等覚書ブログ
記事へのコメント0件
- 注目コメント
- 新着コメント
このエントリーにコメントしてみましょう。
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
『浪子の一生』 矢倉茂雄 - 荻野洋一 映画等覚書ブログ
先日、戦前の浅草のモダニズムを軽やかにスケッチした『踊り子日記』(1934)を見たばかりの矢倉茂雄だ... 先日、戦前の浅草のモダニズムを軽やかにスケッチした『踊り子日記』(1934)を見たばかりの矢倉茂雄だが、同じくP.C.L.(東宝の前身)製作の『浪子の一生』(1935)も見ることができた。 華族の令嬢・浪子(伏見信子)が、ある子爵家に嫁ぐものの、胸を病んで離縁され、サナトリウムで息を引き取る、という1時間半にも満たない悲劇である。この作品の一番の見どころは、出戻りの伏見信子と、実家の継母・英百合子の奇妙な母子愛が、孤独な2人の女の傷の舐め合いとして、ベットリとした情感でもって作品の後半を圧倒してしまうことだ。 ジャズ、華族の洋館、自動車、銀座の街路、伊豆の別荘、サナトリウムと、ひとしきりモダニズムが画面を彩ったあと、足音もなくそっと死が忍び寄ってくる。 そしてラストシーンでは、伏見信子を秘かに慕ってきた実家の門下の男(若き瀧澤修が演じている)が、彼女の遺骸をサナトリウムから東京まで運ぶ葬列