大統領選への懸念から再びフランスに脚光

フランスへの懸念が市場に戻ってきた。フランス大統領選挙の第1回投票まであと4日となり、投資家は再び同国への懸念を表明し始めている。 今年初め、社会党の大統領候補フランソワ・オランド氏が金融業界を叩く厳しい発言をすると、多くの市場参加者がフランスを2012年の大きなリスクの1つと見なすようになった。 ここ数カ月はスペインとイタリアに対する不安が再燃し、フランスへの懸念がかき消されていたが、アナリストらは、遠からず関心は再びフランスに向けられると言う。 選挙での混乱を織り込んでいない市場 「市場はスペインでのショックにすっかり気を奪われており、フランスから目を離していた」。UBSの株式ストラテジスト、カレン・オルニー氏はこう話す。「私が心配しているのは、国債利回りと株式市場を見ると、選挙での混乱が織り込まれていないことだ」 国債市場と株式市場はともに、ニコラ・サルコジ大統領の任期終盤にかけて悪