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るいんずめもりぃ 閑話15「僕勇者です(5)」
僕は、勇者ではなかった。 なんでもない、何の力も持たない、ただの人間だった。 はるか遠い昔、僕は勇... 僕は、勇者ではなかった。 なんでもない、何の力も持たない、ただの人間だった。 はるか遠い昔、僕は勇者と呼ばれていた。 だが僕は逃げた。 勇者という称号の重みに潰されたのだ。 逃げていた僕は、魔王が世界に必要な存在だと知る。 そして僕は魔王になろうと決意し、魔王城に赴いた。 だが僕には魔王になる資質も無かった。 僕は、勇者にも魔王にもなれない、凡庸たる存在だった。 あいつが僕に引導を渡さずとも、そのうち否が応にも知ることとなっただろう。 勇者という肩書きから逃げ、 死したる魔王の跡も継げず、 ただ道行く旅人に案内する、ただの街人。 それが、僕にお似合いの立ち居地だった。 だが、そこは僕の居場所ではなかった。 街人という立場も僕が選んだ結果ではなく、所詮成り行きで収まっただけの事。 僕は選択してはいなかった。選択させられていたのだ。 だから僕は初めて選択しよう。 「この街を出る」と。 僕ももう
2008/09/15 リンク