河出書房新社 — 町田康訳「奇怪な鬼に瘤を除去される」（『宇治拾遺物語』より）

伊藤比呂美／福永武彦／町田康訳『日本霊異記／今昔物語／宇治拾遺物語／発心集』（池澤夏樹=個人編集 日本文学全集）収録 これも前の話だが、右の頬に大きな瘤のあるお爺さんがいた。その大きさは大型の蜜柑ほどもあって見た目が非常に気色悪く、がために迫害・差別されて就職もできなかったので、人のいない山中で薪を採り、これを売りさばくことによってかろうじて生計を立てていた。 その日もお爺さんはいつものように山に入って薪を採っていた。いい感じで薪を採って、さあ、そろそろ帰ろうかな。でも、あと、六本くらい採ろうかな、など思ううちに雨が降ってきた。ああ、雨か。視界の悪い雨の山道を歩いて、ひょっ、と滑って谷底に転落とかしたら厭だから、ちょっと小やみになってから帰ろうかな、と暫く待ったのだけれども、風雨はどんどん激しくなっていって、帰るに帰れなくなってしまった。 そこでやむなく山中で夜を明かすことにして、広場のよ

[sunuopy]

告白の時の文体っぽい

[M1A2]

"やっぱ、瘤、いこうよ、瘤＂ この軽妙さ

[sakurasakuras]

町田康訳奇怪な鬼に瘤を除去される宇治拾遺物語より

[ksd6700]

“ポップでフリーな即興の歌詞を歌いながら、珍妙な踊りを踊った。”

[hidex7777]

「こいつら。馬鹿なのだろうか？」クッソおもしれー

[nana_07]

町田康の文章、久し振りに読んだ。変わってなかった

[k71360274]

町田さんだいすきほんとおもしろい

[OrangeBubalus]

"かと思うと目が二十四もあって、おまえは二十四の瞳か、みたいな奴もおり"、"私はあなたの瘤をこそ愛していました。と言いたい気持ちを押しとどめて"などホント面白いけど、これを"訳"と位置づけてよいものやら。

[coco5959]

河出書房新社 — 町田康訳「奇怪な鬼に瘤を除去される」（『宇治拾遺物語』より）: 伊藤比呂美／福永武彦／町田康訳『日本霊異記／今昔物語／宇治拾遺物語／発心集』（池澤夏樹=個人編集 日本文学全集）収録…

[novak777]

“鬼から見れば人間のお爺さんは、みな同じ人に見えた”ここ、原文ではどうだったっけ……

[snowlong]

町田康

[AKANE_Daigo]

おもしろい

[inazakira]

「私はあなたの瘤をこそ愛していました。と言いたい気持ちを押しとどめて。」とか毒混ぜんなし。でもそのせいで続きが気になるよね。隣のじーさんを好きになっちゃったりして。

[bookkeeper2012]

原文も読みたい

[Sow]

ふふふっ

[tach]

笑った

[mobanama]

"その一部始終を木の洞から見ていたお爺さんは思った。　こいつら。馬鹿なのだろうか？"

[Indigo_blue]

強力なコンプレックスで抑圧されていた物がはじけ飛ぶ瞬間の描写が町田康らしい。異形の瘤が鬼の間では普通の個性扱いされてたり、おばあさんには愛すべき対象だったり、おもしろい。

[YOTTSUAN]

町田康訳のこぶとりじいさん。“妻はこれを聞いて、「驚くべきことですね」とだけ言った。私はあなたの瘤をこそ愛していました。と言いたい気持ちを押しとどめて。”

[omaemonax]

河出書房新社 — 町田康訳「奇怪な鬼に瘤を除去される」（『宇治拾遺物語』より）

[tripleshot]

最高。これ最高。久しぶりに町田康の文章を読んだけれどもまあほんとに町田康節バリバリで、面白いとしか言いようがない感じ感。いやー最高だな。よし、帰り本屋寄ってこう！ 帰り道に本屋、ないんだけどね。

[jun_ya]

おもろいおもろい。

[sds-page]

じいさんのプレイも好調だ。オーディエンスの熱狂はこわいくらいだ。本物のヒップホップが、ここにあるのだ。

[hirokinko]

“やっぱ、瘤、いこうよ、瘤”

[satehax]

いいね

[onotom]

うなった…！“出尽くして、同じような踊りが続き、微妙に白い空気が流れ始めた頃、さすがに鬼の上に立つだけのことはある、いち早く、その気配を察したリーダーが言った。「最高。今日、最高。でも、オレ的にはちょ

[d_taok]

町田康の「こぶとりじいさん」