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茂木健一郎 クオリア日記: 文脈をはるかに超えて
ザルツブルク大学には、友人 グスタフ・バーンロイダーが いて、 何回か訪れた。 3週間ほど滞在したこ... ザルツブルク大学には、友人 グスタフ・バーンロイダーが いて、 何回か訪れた。 3週間ほど滞在したことも ある。 ザルザッハ川から旧市街に歩いて いくと、もうそれだけで心が 満たされる。 飛行機の中で一つ仕事を 終え、ホテルに入ってもう一つ 仕事を完成させてから歩き始めた。 午後8時を過ぎても、まだ 明るい。 ミラベル庭園の手前の道で 川沿いに出た。 ホーヘンザルツブルク城を見ると、 ああ、来たなと思う。 いかに文脈の限定を超えるか。 そんなことばかり考えている。 いかに、広い文脈で仕事をするか。 あるいは、もともとは限定された 文脈での仕事であっても、 それを超えて行くか。 ホテルのロビーにあったDie Weltには、 リヒャルト・ワグナーのひ孫、 ウォルフガング・ワグナーの 娘のカタリーナ・ワグナーの記事が載っていた。 カタリーナは27歳。 ヴィーラント・ワグナーとともに 戦後のバイロ
2007/07/23 リンク