イレッサ：和解勧告批判文案で幹部ら処分…厚労省 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

肺がん治療薬「イレッサ」の副作用を巡る訴訟に絡み、厚生労働省が裁判所の和解勧告を批判する内容の声明文案を作成し日本医学会などに提供した問題で、厚労省は２４日、間杉純医薬食品局長と平山佳伸審議官（医薬担当）ら４人を訓告、阿曽沼慎司事務次官と課長３人を厳重注意処分とした。 同日公表された調査報告書では「学会に見解の公表を求めることは通常の職務の範囲内で、見解自体に不当な影響力を及ぼしたとは認められない」としたが、「声明文案まで提供するのは行き過ぎた行為」と結論づけた。 報告書を受け、イレッサ訴訟の弁護団が厚労省で会見し「裏で学会に見解の公表を求め、世論を誘導しようとした行為を『通常の職務の範囲内』としたことは全く理解できない。外部委員の再調査が必要だ」と批判した。