曖昧さという対立軸 - レジデント初期研修用資料

上司にとって、曖昧な指示は武器になる。 「臨機応変に」やってくれだとか、「患者さん第一に現場の判断で」考えろといった指示を出すことで、上司は部下に対して「当たりくじだけ持ってこい」と命じることができてしまう。 あいまいさは便利 成果を厳しく問われない場所ならば、曖昧な指示は武器として役に立つ。無難なくせに内容のない、耳あたりのいい言葉を運用すると、上司は責任を回避しつつ、部下の成果を独り占めできる。 部下の側が曖昧な指示に抵抗しようと思ったら、「自分では無能すぎてこのケースを判断できません」という立ち位置で、全ての判断を上司にゆだねることになる。現場の誰もが無為に立ちすくんで、上司は無能な現場を叱って、組織の空気は悪くなっていくけれど、部下の側が結束している限り、上司はまともな指示を出さざるを得なくなる。 ピラミッド型の組織において、部下の数は上司よりも多い。現場の結束は、「まじめな」誰か

[HiiragiJP]

昔から胸先三寸の裁量権を確保したほうが強いと相場は決まっております。規則は柔軟性がなく息苦しいですが、誰にでも平等です。

[SavingThrow]

"弱い立場の側が強い立場の誰かに喧嘩を仕掛ける際には「判断の基準を厳格にして下さい」という方向で攻めるのが有効になる。相手の判断回路を利用して、攻める側に有利な結論を言わせることもできてしまう。"

[kagakaoru]

ネット議論で使われる「ソースを出せ」論法。言う方は労力ゼロで、ソース探してくる側に多大な労力を押し付けることができる。

[yotinakk]

素晴らしい。

[noreply]

@chalcedony

[k-takahashi]

『無難なくせに内容のない、耳あたりのいい言葉を運用すると、上司は責任を回避しつつ、部下の成果を独り占めできる』　『根拠を示して下さい」と質問されて、それを無視することは、ダメージ』　意外とそうでもない

[mcgomez]

「厳密なのはいいことだ」という価値軸に反論するのは難しい。柔軟さにあぐらをかいていた側は、一度それが破られてしまうと、どんどん厳密に、厳密な方向に押されてしまう_φ(･_･役人体質とか言い出すんじゃないの

[kubomi]

"「どうやったら相手の手続きコストを増やせるだろう？」と考えることが、弱者の戦略を発想するための近道になる。"

[gimonfu_usr]

…。爽やかなマキャべリストとはこのひとのことだと思う。

[endo_5501]

「判断の厳密性が宣言されてしまうと、議論のルールは大きく変わる。水掛け論で時間切れを狙う勝利戦略は通用しなくなる。立場の高低も事実上失われる」

[takets]

相手の運用コストを高める

[taro-r]

ボトムアップ型の組織の長は大体曖昧な指示の仕方をする。結構日本はそういうのがこれまでは多かったのだと思う。

[hnkn]

『「どうやったら相手の手続きコストを増やせるだろう？」と考えることが、弱者の戦略を発想するための近道になる。』

[Donca]

✔ 曖昧さという対立軸