asahi.com:横浜港めざし 幻の生糸鉄路-マイタウン群馬

明治から大正にかけ、生糸を横浜港に運ぶため、群馬と東京・八王子を結ぶ鉄道の計画があった。結局、計画は実現せず、「まぼろしの鉄道」と呼ばれる。この「阪東鉄道」に関する資料がみどり市の旧家から見つかった。（木村浩之） 資料は、阪東鉄道が発行した株券や、会社の定款、会社創立総会の報告書など。 同市大間々町、玩具業の小森谷安弘さん（７３）が自宅の土蔵を整理していた際に見つけ、保管していたという。株券に株主として曽祖父の名前が書かれていた。会社定款には、大間々町から太田市、大泉町を通り、埼玉県、東京の多摩地域を抜け、八王子に至る路線が明示されていた。 ただ、小森谷さんは「祖父や父らから鉄道について伝えられたことはなかった。見つけたときも、何に関係するものだか分からなかった」と言う。 みどり市の博物館「コノドント館」の竹内寛館長によると、阪東鉄道は、大間々、八王子の生糸の両集散地を一直