俺のロボットの性能は凄い

――とある繁華街にある居酒屋のカウンターに座っている男女。男は女に呼び出され、夜遅くにやってきた。男は女に気があるのだが、女には彼氏がいて、ずっと友達から先への関係に進めない。そんな男女の会話。 「ごめんね。こんな夜遅くに呼び出しちゃって」 「ううん。全然気にしないでよ。今日一日中暇でさ、家でゴロゴロしてただけだから。逆に呼んでもらって感謝してるつーか。ははっ」 「ほんと、やさしいね。田中君は」 「留美ちゃんにだけだけどね。やさしいのは」 「また、そんなくさいセリフ言っちゃって、もー。あれっ、そのジャケットカッコいいね。着てるの初めて見た。最近買ったの？」 「そうそう、昨日渋谷に買い物にでてね。その時見つけて、即買いしちゃって」 「いいね、似合ってる、似合ってるー。もしかして、外国製の高い奴とか!?」 「流石、留美ちゃん。お目が高いね。イタリー製、これ」 「すっごーい、高そー」 「もうすで