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第1幕『今弁慶』その6: プレイレポートbyたきのはら
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第1幕『今弁慶』その6: プレイレポートbyたきのはら
黄泉路の化け物といっても種々あるようで、這い出てきた姿も大小さまざまである。屍喰らいが2匹に、大き... 黄泉路の化け物といっても種々あるようで、這い出てきた姿も大小さまざまである。屍喰らいが2匹に、大きな口の痩せこけた鬼。 「……おれの大義のためじゃぁないが、喰われちゃかなわん。来い」 吉野が刀を抜く。芙蓉の唇がめくれあがる。尖った小さな歯がずらりと並んでいる。と、その刹那、鬼龍が声にならない声を上げた。 橋の半ばに立つ痩せこけた化け物――貪食鬼の目がぎらりと光った。と思うやいなや、鉄の爪に心の臓を鷲掴みにされた感触が喉元までせり上がる。無我夢中のうちに足が土を蹴り、気づけば穴だらけの橋の上にいる。横から鉤爪の生えた枯れ木のような腕が伸びてきて、鬼龍の胸ぐらをねじ上げた。何が起こったかと気を確かに持とうとするが、頭の芯に霞がかかったように頼りない心持ちがするばかり。手も足も夢の中に縛られたかのように、思うことの三つに一つを果たすがやっと。 「鬼龍!」 吉野が叫ぶ間にも、動けぬ鬼龍の脇を抜けて