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第2幕『山中遇鬼』その8: プレイレポートbyたきのはら
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第2幕『山中遇鬼』その8: プレイレポートbyたきのはら
と。 「あれ、嫌だねえ。せっかくの相撲場が」 およそ場違いな声。 芙蓉の絡まった3本のしっぽの間から... と。 「あれ、嫌だねえ。せっかくの相撲場が」 およそ場違いな声。 芙蓉の絡まった3本のしっぽの間からもぞもぞと這い出してきた、伊吹である。 「やだねえ、なんて陰気になっちまったんだ。嫌な臭いがぷんぷんするよ。あたしたちがここで酒盛りしてた頃は、桜もあんないやらしいものじゃなかったし、お天道さんかお月さんがきれいで、さもなきゃいい風が吹いて、居るだけで酒が旨くなる場所だったのにさ」 「それじゃ、ここが間違いなくあんたたちの相撲場だったんだな。長者が鬼から瘤をもらったという」 「そうだけど、ああ、ホントにこんな場所じゃなかったんだよ」 吉野に答えながら、芙蓉の首に結びつけた瓢箪を持ち上げたのはもちろん中の酒を飲むためだが、伊吹はそこでふと手を止めた。 「もしかしたら、陰の鬼の連中かもね」 「……なんだ、そりゃあ」 鬼龍が身を乗り出す。やれ桜の妖だ死を誘う気配だと言われればお手上げだが、鬼という