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第2幕『山中遇鬼』その6: プレイレポートbyたきのはら
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第2幕『山中遇鬼』その6: プレイレポートbyたきのはら
蔵には鍵がかかっていたが、吉野が小刀で錠前を2、3度つつくとことなく開いた。扉を引き開けると、むっ... 蔵には鍵がかかっていたが、吉野が小刀で錠前を2、3度つつくとことなく開いた。扉を引き開けると、むっとするような生々しい血の臭い。そこここに置かれた桶にはなみなみと血が溜まり、床にも点々とこぼれている。そうして天井からは肉を吊るすのにちょうどよさそうな鉤、壁に立てかけられた石の大まな板の脇には、牛一頭でも楽に捌いてしまえそうな肉切り包丁が添えられている。 それだけではない。耳を澄ますと、熱に浮かされた子供とも聞こえる呻き声が、蔵のずっと奥まったところからかすかに、しかし確かに聞こえてくる。 まるで床の間のように一段高くなった場所に据えられているのは 「やれやれ、薄気味の悪い。――なんだ、これは、首桶(くびおけ)じゃないか」 見たとたん吉野は声を上げる。しかし、確かに人間の首がひとつ納められるほどの、蓋をした桶の中からその高くか細いうめき声は聞こえて来るのだ。 直に触れるは気が進まぬ。吉野はや