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第2幕『山中遇鬼』その9: プレイレポートbyたきのはら
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第2幕『山中遇鬼』その9: プレイレポートbyたきのはら
山が深くなるにつれ、雲行きが怪しくなってきた。花曇かと思えた空は、やがて黒く低く垂れ込め、遠雷さ... 山が深くなるにつれ、雲行きが怪しくなってきた。花曇かと思えた空は、やがて黒く低く垂れ込め、遠雷さえ耳を打つ。と見る間にぽかりと道が開け、崖を背にして砦作りの巨大な館が巨大な門を構えている。 「これか」 「これだよ、変わってないねえ。扉が閉じてるの以外は」 芙蓉の頭の上で伊吹が答える。目の前の門は、呆れるほど頑丈そうな鉄扉をぴたりと閉じて収まりかえっている。 「どうやって入る、門よりほかに道はあるのか」 「さあねえ。門以外から入ったこと、ないからねえ」 抜け道はないか、いや背後の崖から降りるべきかとひとしきり首を捻ったが、もう少し酒を飲めば思い出すかもしれないなどと言っていた伊吹が徳利一本空けた途端、 「真正面の出入り口以外、知らないよ。もういいからどーんと行っちゃいなよ!!」 と、けらけらと笑いながら言い出したのでもう手の打ちようがない。うろうろしていて門内からなんぞ仕掛けられるよりはと、