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第3幕『勿忘奏楽』その3: プレイレポートbyたきのはら
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第3幕『勿忘奏楽』その3: プレイレポートbyたきのはら
小滝が女たちと話している間に。 「わかったからその手を離しておくれよ、化けるから」 鬼龍の手の下か... 小滝が女たちと話している間に。 「わかったからその手を離しておくれよ、化けるから」 鬼龍の手の下からどうやらすり抜けると芙蓉は宙返りをひとつ、若い娘の姿になった。市女笠のぐるりから唐虫(からむし:絹の薄布)を垂らし、いかにもよい育ちの娘がよんどころない事情あって旅をしているというふう。だが 「あれ。これでは兄さんたちと一緒に居てはおかしいかしら」 ふと顔を上げ、鬼龍と吉野の――山野に随分と鍛えられた――姿を等分に見てもう一度宙返りをしようとするのを鬼龍がぐいと押し留め、 「そのままで居れ」 とこうするうちに、小滝が戻ってくる。かくかくしかじかと事の次第が繰り延べられると、吉野はひとつ頷き、 「よし、では早速その桜を検分にいかねばならん」 なあ、と後ろを振り向きかけ、はっと言葉を留める。そうだ、妖夢は幽冥界のあるじ様に顕界の春を奪うわけを問いただしに行っていて、もうここにはいないのだ。 「ど