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書物における明治二十年問題/橋口侯之介
「その頃の古本屋は只今のデパート式でなく旧式の呉服屋などのやうな座売式でした。客が店に腰かけます... 「その頃の古本屋は只今のデパート式でなく旧式の呉服屋などのやうな座売式でした。客が店に腰かけますと座布団を出す、火鉢を出す、茶を出す、といふ風で、無論店にも本は並べてありますが、多くは土蔵にしまつてあるのです。老子の良買は深く蔵して空しきが如し、といふ風で仲々趣のあるものでした。何々の本を持つてこい、と主人なり番頭さんに云はれますと、ハイといつて昼でもうす暗い土蔵の中に入つて本を探すのです。沢山の本の中より註文の本を探し出すのは容易なことでないのです。殊に原書です。それを探し出せるやうになるとモウ一人前になつたのも同じです。私などは蔵の中で幾度泣いたか知れません」 「昔は素人の本屋はなく大ていは小僧上りでした。小僧さんは皆勉強をしたものです。和本屋の小僧さんは目録を作り店をしまつて寝るときになつて豆ランプの灯影をたよりに一生懸命研究したものです。槍屋などは原書を主として売買してゐましたので
2012/09/03 リンク