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289旅 『死者の書 身毒丸』 折口信夫 ★★★★
「日一日、のどかな温かい春であった。経巻の最後の行、最後の字を書きあげて、ほっと息をついた。あた... 「日一日、のどかな温かい春であった。経巻の最後の行、最後の字を書きあげて、ほっと息をついた。あたりは俄かに、薄暗くなっている。目をあげて見る蔀窓(しとみど)の外には、しとしと――音がしたたっているではないか。姫は立って、手づから簾をあげてみた。雨。苑の青菜が濡れ、土が黒ずみ、やがては瓦屋にも、音が立ってきた。姫は、立ってもいてもいられぬ、焦燥に悶えた。しかし日は、益々暗くなり、夕暮れに次いで、夜が来た」pp55-56 折口信夫『死者の書 身毒丸』(中央公論新社, 1974) 読み終わってから、なかなか元の頭に戻ることができない。そんな本だ。いつものようにスピーディに読もうとしても、全く頭に入らなかった。普段ならそこで読み止める。なぜか分からないが気になって、繰り返し繰り返し読んだ。 3回目ぐらいだろうか。「したした」「つたつた」「しとしと」といった擬音語と共に風景をイメージしてから、突然世