＜金口木舌＞気付かされたウチナーグチの奥深さ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

金口木舌 ＜金口木舌＞気付かされたウチナーグチの奥深さ2012年9月17日 Tweet ペンが全く進まなかった。開けっ放しの障子のそばで聞き耳を立てるが、言葉が理解できない。市町村合併前の伊良部町議会。控室で議員らが合併の賛否で熱い議論を交わしていた時のことだ ▼藁（わら）にもすがる思いで地元紙の記者に「通訳」をお願いした。今では笑い話だが、当時は冷や汗ものだった。言葉が通じないことをもどかしく思うと同時に、ウチナーグチの奥深さに気付かされた ▼その伊良部島で老人クラブの面々が「伊良部離島（イラウパナリ）先人達の暮らしと島方言（スマウツ）」をまとめた。お年寄りらの思いが詰まった一冊は子や孫、地域の貴重な宝物となろう ▼ウチナーグチは琉球文化を支える“屋台骨”だが、県内では「少しは理解できるが、話せない」世代が増える一方。県は「しまくとぅばの日（９月１８日）」を制定し継承の必要性を説く

[k980504]

『県は「しまくとぅばの日（９月１８日）」を制定し継承の必要性を説く。』