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一滴ずつ落ちるコーヒーと苦い涙 | より良い社会を目指すメディア HIFUMIYO TIMES
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一滴ずつ落ちるコーヒーと苦い涙 | より良い社会を目指すメディア HIFUMIYO TIMES
昼下がり。行きつけの喫茶店でコーヒーを飲み、身体を温めていた。いつものカウンターに座って、目の前... 昼下がり。行きつけの喫茶店でコーヒーを飲み、身体を温めていた。いつものカウンターに座って、目の前でマスターが丸いガラスに優しく火をあてているのをぼんやりと眺める。 こぽこぽと音を鳴らしながら黒い液体が落ちていく。独特な香りが、少しずつ深くなっていく。僕は冷めてきた外の空気を忘れて、温めてもらったミルクをコーヒーに零した。黒と白が混ざり合おうとして、小さな渦を作る。スプーンでゆっくりと回して、その渦を消した。 今日の朝は空が普段よりも遠くに感じたように思う。雲ひとつなくて、冷たい温度を許すかのような空だった。僕はそれを見て、濁ったものを飲みたいと思ったのだ。今、僕は暇で、それなのに時間はあっという間に過ぎていく。ただ、カップを握っている。それだけなのに。 こんな、無の時間は退屈ではない。僕は充実していると感じる。店内に掛けられている時計の秒針の音と、控えめに流れているピアノの音が混ざって、耳