古代エジプト時間旅行の注意点/昔に行きすぎても今残っている神殿は無いかもしれない。

いまエジプトに残っている「古代エジプト」の神殿の多くは、実は意外と新しい。 残りがいい＝「古代」の中でも新しい。だから古代に行きすぎても、その神殿の昔の姿を見ることは出来ない…。 古代エジプトの歴史は長い。タイムトラベラーさんは「何」を見たいのかをよく考えて飛び先の時代を選ばなければならないのである。 というわけで、「時代を間違うとガッカリしそうなスポット」を幾つか拾い出してみた。 ◆アレクサンドリア 地中海に面したこの大都市は、古代エジプト人が築いたものではない。その名のとおりアレクサンドロス大王の時代にほぼゼロからの建設が始められ、入植してきたギリシャ人によって発展した。だから、この周辺にある神殿や遺跡は、全てプトレマイオス朝以降に作られたものになる。紀元前400年にこの地を訪れたタイムトラベラーは、何もない干潟を見ることになるだろう。 ◆タニス神殿墓 第三中間期～末期王朝時代の多くの