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10月24日 アフリカ象の悲しい進化(退化) (10月20日号 Science 掲載論文) | AASJホームページ
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10月24日 アフリカ象の悲しい進化(退化) (10月20日号 Science 掲載論文) | AASJホームページ
何回か紹介したように、野生、あるいは野生化した動物の進化を調べる息の長い研究が行われているが、そ... 何回か紹介したように、野生、あるいは野生化した動物の進化を調べる息の長い研究が行われているが、そのためには何代もの研究者が続けて集団を見続けることが必要になる。ただ、蝶々の翅など、昆虫の多様性の進化のように、進化により選択された遺伝子を特定することは簡単ではない。 今日紹介するプリンストン大学の論文は、15年にわたる人間の戦争と、その間に大規模に行われた象牙採取のための密猟という強い選択圧にさらされたモザンビークのアフリカ象で、牙なしの雌象が増えたという現象に着目し、実際にそこで遺伝子レベルの選択が起こったのかどうか調べた研究で、10月20日号Scienceに掲載された。タイトルは「Ivory poaching and the rapid evolution of tusklessness in African elephants(象牙密猟をきっかけにアフリカ象に急速に進化した牙の喪失)」