『映画『桜田門外ノ変』をみてきたよ＆史実を考える 下』

拳骨拓史の『眼横鼻直日記』 ※眼横鼻直【がんのうびちょく】とは･･･自分を飾らず、偽らず、自然体で当たり前のことを、当たり前として生きること。これが本ブログの命名の由来です。 なお、本ブログのテーマは「ユーモア」です。拙著や拙稿とは記述レベルが異なることご了解ください。 ⑫滝本いの について 本映画で拷問シーンが話題になった中村ゆりさん演じる“滝本いの”について述べておく。 ネットでは余り滝本いのについての記述がないので、それでは余りにも不憫と考え、改めて筆をとった次第だ。 滝本いのは、名を伊能とも伊予ともいうが、ここでは映画に従い、いのとする。 いのは江戸神田三河町の建具屋の娘として生まれた。 しかし家計は裕福ではなく、一家を救うため１８歳の秋に身を吉原に売ることを決意する。 源氏名を滝本という。元々美貌のいのは、吉原でも評判を呼び、二年の歳月は瞬く間に過ぎていった。 関鉄之助と会ったの