『「太陽がいっぱい」（Plein Soleil）と淀川長治』

太陽がいっぱい 最新デジタル・リマスター版 [DVD]/アラン・ドロン,マリー・ラフォレ,モーリス・ロネ Amazon.co.jp ◆不朽の名作◆ 1960年フランス・イタリア合作映画。監督はルネ・クレマン。 現在公開中の「ギリシャに消えた嘘」 と同じく、パトリシア・ハイスミスの小説（原作タイトルは"The Talented Mr. Pipley"（1955年 翻訳本タイトルは映画と同じ））を映画化した作品です。 舞台は1950年代のイタリア。 冒頭に登場するのは、一見とても仲の良い男友達に見える、フィリップ・グリーンリーフ（モーリス・ロネ）とトムことトーマス・リプリー（アラン・ドロン）。 2人の仲には、フィリップの恋人・マルジュ（マリー・ラフォレ）さえも嫉妬するほどです。 もっとも、トムはフィリップの父親（アメリカの富豪）に、放蕩息子をイタリアから連れ戻してほしいと金で依頼され、フィリッ