中川秀直『（臨時国会）国家戦略局設置法案と公務員制度改革法案を臨時国会に提出して頂きたい』

民意は確かに変化は実感している。しかし、民意が期待していた変化は「外交は連続、内政は非連続」であり、変化の方向がずれているのではないか。 外交の連続性については、連日書いてきたので、今日は内政の非連続性について書く。民意が期待する内政の非連続性とは「官僚主導を政治主導に」である。連日のテレビ報道で各閣僚がとりあげられるので一見、政治主導のようにもみえる。しかし、国家戦略局が法的根拠がない国家戦略室のままなのである。政治主導の司令塔である国家戦略局が機能不全なのだから、予算編成の実態は、依然、官僚主導が連続しているのである。 国家戦略とは「政策の優先順位」のことである。優先順位なしにどうして政治主導を実現できるのだろうか。 これまでの政権の優先順位があったのかと問われれば、経済財政の中期的な見通しも、財政と構造改革についての骨太の方針があったと答えたい。閣議決定した方針がしっかりあったのであ