エントリーの編集
![loading...](https://b.st-hatena.com/bdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f/images/v4/public/common/loading@2x.gif)
エントリーの編集は全ユーザーに共通の機能です。
必ずガイドラインを一読の上ご利用ください。
記事へのコメント1件
- 注目コメント
- 新着コメント
注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
![アプリのスクリーンショット](https://b.st-hatena.com/bdefb8944296a0957e54cebcfefc25c4dcff9f5f/images/v4/public/entry/app-screenshot.png)
- バナー広告なし
- ミュート機能あり
- ダークモード搭載
関連記事
『小説の種・「優しい鎮魂歌は歌えない」』
分厚い壁の向こうで、少女はスケッチブックに何か文字を書いていた。 その表情はどこか疲れた印象を与え... 分厚い壁の向こうで、少女はスケッチブックに何か文字を書いていた。 その表情はどこか疲れた印象を与える種のもので、肩は静かに震えている。 どこかで獣の叫び声のような雄たけびが聞こえた。能澄だと確信する。 彼女にその声が聞こえたのか分からないが、さして気にしたそぶりも見せずに スケッチブックをガラス越しに向けた。何か文字が書いているのを認識した。 かすんでいく意識の中で俺はその文字に注目する。 腹部に受けた傷は思ったより深いようだ。血は止まる前兆も見せない。 それでも、彼女のメッセージが気になった。 なぜ逃げずにココに止まる。即刻逃げるべきだ。ソコは当然の判断で、 誰にも咎められない。 誰にも言及されない。 誰にも叫弾されない。 すでに炎は研究所のあらゆる秩序を完膚なきまでに破壊し、 昨日まで当たり前の日常の舞台だった空間を狂気に染めた。 まだココまで火災は侵攻してきてはいないが、時間の問題。
2006/10/02 リンク